君の隣に居たいのに。



「…だから、私は宇宙人なんだよね。」
「ふぅん。」
軽く受け流すと茜は拗ねたように黙った。
いつものことだから気にはしないけれど。
「もう少しましな嘘は吐けないわけ?」
尋ねてみた。
「あー、やっぱり嘘だって分かってる。」
否、そんなこときいてないし。
勝手に独りで呟き出した。
すると、唐突に。
「あのさー、なんで嘘吐きの私なんかに構うわけ?」
「はい?」
「だから、どうしてくだらない嘘ばかり吐く私なんかに構うんですか。」
「別に、何となく。」
っていうか。
「逆に、なんで嘘吐くのさ。」

「嫌われたいから。」

「嫌われて、嫌ってもらって、殺してもらおうと思ったから。」
満面の笑みは壊さないで、なのに作ったような笑顔で言い捨てた。
答えは至極簡単で。
なのに、何を言っているのかわからない。 理解出来ない。
脳が停止したような感覚。
「………………な、」
声 が 、 出 な い 。
「私、もうすぐ死んじゃうから。同じでも死ぬなら自分の好きな人に殺されるの なら、幸せじゃないかな、と思って。」
自 分 が 、 茜 を 殺 す ?
そんなの、認めない。
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌―――――――

嫌だ。
そんなの、一方的過ぎる。
「 だ か ら 、 早 く 私 を 殺 し て ? 」
そんなこと、言わないで。
「そんなこと、」
「出来ない?だったら一緒に此処から飛び降りてよ。」





どうして、

どうして一緒に生きようって言ってくれないの?




070207ふるい駄文。
さっき見たら同級生の名前を使ってました。あーあ。
しかし、改名させる気はありません(オイ