歪んでしまえ。




「っ!?」
情況としては私が有利。
右手にはカッター、壁際に君を追い込んだ。
「いきなり、っ何!?」
困惑した顔が目の前に。 きっと説明なんてしたって分からないよ。
だから、敢えて何も言わない。
理由なんてどこにだってないけど、君のその白い顔に鮮血の赤はよく映える気が して。
ただ、それだけ。
今、それを見たいだけ。
「なんで、どうして泣いてる、の?」
知らない間に泪が零れ。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははは ははははははははっ」
私は無意味に嘲笑った。





歪んだそれは、私の精一杯の感情表現。



070623古い駄文。短くてすみません。


佐倉綾女